2019年度

2019年度第2回 パレスチナ/イスラエル研究会

概要

  • 日時:2019年7月14日(日)14:00~19:00
  • ■会場:慶應義塾大学 三田キャンパス(西校舎 514教室)
        最寄駅:田町駅(JR山手線/JR京浜東北線)徒歩8分
        三田駅(都営地下鉄浅草線/都営地下鉄三田線)徒歩7分
        赤羽橋駅(都営地下鉄大江戸線)徒歩8分
        ※地図上の5番の建物です。これまでと会場が変わりましたので、ご注意下さい。


  • ◆報告1:戸澤 典子(東京大学大学院総合文化研究科 博士後期課程)
        「ヨルダン川西岸地区のアメリカ系ユダヤ人入植者:2000年以降の移民定住を事例として」

  • 報告2:ハーニー・アブドゥルハーディ(慶應義塾大学大学院 博士後期課程)
        「イスラーム法からみるパレスチナ問題:二国家案・一国家案との比較検討に関する考察」


  • 主催:東京外国語大学アジア・アフリカ研究所 中東イスラーム研究拠点
      (人間文化研究機構「現代中東地域研究」事業)


報告

第二報告 戸澤典子氏

   「ヨルダン川西岸地区のアメリカ系ユダヤ人入植者:2000年以降の移民定住を事例として」


 戸澤氏は、まずヨルダン川西岸地区における入植の中で、ロシア系やウクライナ系などと比較してアメリカ系入植者の定住率の高さを示した。そして、このアメリカ系入植者の入植に関する既存の研究における移住という側面だけでなく定住・定着率に対する先行研究の不在という問題点を指摘した。戸澤氏は、この問題意識のもと、アメリカ系入植者の定住に関する諸要因をインタビュー等の質的研究を用いて明らかにした。それによって、最終的に、入植者らが、入植者であると同時に移民であるという側面を強調しつつ、既存の研究が入植者らの宗教的動機ばかりに注目をしてきたという検討を加えた。戸澤氏によると、アメリカ系入植者らは、ほかの地域からの入植者らと同様、言語による障壁や環境変化による困難を抱えやすいものの、英語の流通や、アメリカ系入植者らで構成される「バブル」のコミュニティ内の経済圏、IT技術の発展が定住を可能にしているという点で特異であり、入植者の強い動機だけでなく、こういった要因が入植、とりわけ定住を可能にしている。
 会場の参加者らからは、「定住」や「入植者」、「入植地」といった鍵概念に対する質問から、移民研究として位置付ける際の意義や、入植者らの思想的背景・価値観に対し、議論の根幹にかかわる質問がなされ、それにより、「入植」という問題の多様な側面が浮き彫りになった。また、報告者と参加者だけでなく、参加者間の見解のやり取りがみられ、非常に白熱した議論となっただけでなく、この分野における今後さらなる研究の必要性と発展を期待させるものであった。

保井啓志(東京大学大学院総合文化研究科)


公開講演会

概要

  • 日時:2019年5月19日(日)13:30~15:45(開場13:15)
  • ■会場:一橋講堂 中会議室1・2 (東京都千代田区一ツ橋2-1-2)
    アクセス http://www.hit-u.ac.jp/hall/accessjp.html
    最寄駅:東京メトロ半蔵門線、都営三田線、都営新宿線 神保町駅(A8・A9 出口)徒歩4分、
        東京メトロ東西線 竹橋駅(1b 出口)徒歩4分


  • 参加費:無料
    事前登録:なし (当日は、直接会場にお越しください)

  • 講演者:川上泰徳氏(中東ジャーナリスト、元朝日新聞記者・編集委員)
    「シャティーラの記憶 パレスチナ難民の取材からみえてくるもの」

  • 講演者プロフィール:川上泰徳(かわかみ やすのり) 1956年生まれ。中東ジャーナリスト。元朝日新聞記者・編集委員。カイロ、エルサレム、バグダッドに特派員として駐在し、イラク戦争や「アラブの春」を取材。中東報道で二〇〇二年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。現在はエジプトを拠点に取材活動を行なう。著書に『イラク零年』(朝日新聞社)、『イスラムを生きる人びと』(岩波書店)、『中東の現場を歩く』(合同出版)、『「イスラム国」はテロの元凶ではない グローバル・ジハードという幻想』(集英社新書) など。


  • お問い合わせ先 Eメール:palestinescholarship_pubtufs.ac.jp FAX:03 5427 1384 郵送:〒108-8345 東京都港区三田 2丁目15番45号 慶應義塾大学 研究室棟604B 錦田愛子研究室気付 パレスチナ学生基金事務局

  • 主催:パレスチナ学生基金
    共催:東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 中東イスラーム研究拠点(人間文化研究機構「現代中東地域研究」事業)パレスチナ/イスラエル研究会 (ちらしは後日、こちらのウェブサイトに掲載予定です。http://palestinescholarship.org/


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