Hamas: Political Thought and Practice

パレスチナの政治社会運動ハマースの政治思想を、声明などの多数の一次資料に基づいて体系的に論じる一冊。紛争についてのハマースの解釈、他のパレスチナの政治主体に対するハマースの立場、そしてアラブ・イスラーム諸国やその他の国際的な行為主体に対するハマースの立場をそれぞれ取り扱う。最後の章は、そうした思想と実際のハマースの活動がどのように関わっているかを明らかにする。ハマースの思想に関する最も体系的な研究として、多くの文献で引用されている。

著者はパレスチナ出身でイギリスを拠点として学術・著述活動を行う学者である。本書は、1996年にベイルートのパレスチナ研究所から発行されたアラビア語の書籍の英語版である(清水雅子)。