イスラエル/パレスチナ共通

(パレスチナドキュメント・プロジェクトHP)أوراق : مشروع الأرشيف الفلسطيني

ラーマッラー郊外に位置するパレスチナのビールゼイト大学が公開するウェブドキュメントのホームページである(http://awraq.birzeit.edu/)。個人文書、歴史的出来事に関する一次資料、各組織による政治声明、 […]

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Brokers of Deceit: How the US Has Undermined Peace in the Middle East

1991年のマドリード中東和平会議でヨルダン・パレスチナ合同代表団のアドバイザーを務めたラシード・ハーリディによるアメリカ中東和平政策批判の書。カーター大統領以降の6人のアメリカ大統領の中東和平政策を視野に入れ、①レーガ […]

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中東戦争とイスラエル

日本の現代イスラエル研究第一人者により、第三次中東戦争直後に執筆された2部作の論文。シオニズムとイスラエル・ナショナリズムの本質まで切りこむ深い考察が加えられている。 論文第1部の前半は、第三次中東戦争開始直前のイスラエ […]

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The Ethnic Cleansing of Palestine

歴史家イラン・パペが1948年のナクバに関してまとめた歴史書。タイトル通り、ナクバをパレスチナにおける「民族浄化」と捉え、それが偶然の積み重ねや場当たり的になされた命令の結果として起きたのではなく、マスタープランが存在し […]

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(パレスチナ事典:第二版) الموسوعة الفلسطينية

パレスチナ問題に関するあらゆる情報を集めたパレスチナ事典の第二版である。1984年発行の第一版(4巻本)と比較して内容がさらに充実し、7巻本となっている。それぞれの巻は、項目毎にまとめられ、研究者による詳細な説明、論考が […]

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The Zionist/Jewish and Palestinian/Arab National Movements: The Question of Legitimacy—a Comparative Observation

パレスチナ/イスラエルにおける紛争を、「シオニスト/ユダヤ」と「パレスチナ/アラブ」の間の対立と定義したうえで、双方の敵もしくは「正統な」交渉相手に関する認識をおおむね標準的な形で描いている論文。両者を対等なものとして描 […]

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犠牲者としてのユダヤ人/パレスチナ人を超えて:ホロコースト、イスラエル、そしてパレスチナ

いわゆるポスト・シオニズムの諸研究に触発されながら、イスラエル社会の犠牲者像の所在やその変容について概観した論文。建国当初、イスラエル社会においてホロコースト生存者に対する視線には冷たいものがあった。自立的なユダヤ人を目 […]

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(パレスチナ民族主義運動文書集・1918~1939年:アクラム・ズアイタル資料より) وثائق الحركة الوطنية الفلسطينية 1918-1939: من أوراق أكرم زعيتر

イギリス委任統治期におけるアラブ大反乱(パレスチナ大革命)までの文書や声明を集めた資料集である。巻末に文書の写真あり。各地の民族主義団体による声明、アラブ高等委員会による声明などが収録されている。(鈴木啓之)

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(パレスチナ民族主義運動・1935~1939年:アクラム・ズアイタルの日記より) حركة الوطنية الفلسطينية 1935-1939: يوميات أكرم زعيتر

アクラム・ズアイタル文書集と対になる書籍であり、アラブ大反乱(パレスチナ大革命)の姿を伝える貴重な資料である。本書籍を参照した日本語による研究として藤田進による『蘇るパレスチナ』がある。(鈴木啓之)

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(パレスチナにおける政治的指導者と諸組織:1917~1948年) القيادات و المؤسسات السياسية في فلسطين 1917-1948

イギリス委任統治下のパレスチナにおける政治活動を扱った900ページを超える大著である。オスマン帝国末期からイギリス委任統治開始、ハーッジ・アミーン・フサイニーの登場、アラブ大反乱(パレスチナ大革命)、第二次世界大戦、第一 […]

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Land and Power: The Zionist Resort to Force, 1881-1948

シオニズムにおける防衛の精神を中心に、建国前の時期に関して詳細に検証したモノグラフ。 ポグロムなどに対する防衛など移民前のシオニストの経験、とりわけ、それが無抵抗な伝統的ユダヤ共同体指導層に対する苛立ちや反発を伴ってイデ […]

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(忘却せぬために:イスラエルによって1948年に破壊された村、そして犠牲者)كي لا ننسى: قرى فلسطين التي دمرتها اسرائيل سنة 1948 و اسماء شهداء

ワリード・ハーリディーの編集により、1948年にイスラエルによって破壊された村々の名前や地図上の位置、土地所有者の割合(アラブ人、ユダヤ人、共有地)、土地の使用形態(農地など)、1931年と1944年次点での各村の住民人 […]

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Plan Dalet: Master Plan for the Conquest of Palestine

ナクバ40周年を機に発表された論文。すでに初版においてパレスチナ難民発生に関するダレット計画の重要性を指摘していたが、改訂版である本稿ではヘブライ語で書かれたダレット計画の英訳版を付け加えるなど、難民化とダレット計画の不 […]

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パレスチナ

石油危機の余韻さめやらぬなか書かれた日本語によるパレスチナ問題の解説書である。パレスチナ問題の歴史的起源を聖書時代まで遡る点、現代史においてはハーッジ・アミーン・フサイニーやパレスチナ解放運動の評価がエジプト大統領アンワ […]

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アラブの解放

文学から歴史、政治声明、インタビュー、論考など、非常に幅広くパレスチナ問題を取り上げた書籍であり、「中東紛争」を「パレスチナ問題」として日本社会に提起した(冒頭の著者による「まえがき」に拠る)。 タウフィーク・ザイヤード […]

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パレスチナの革命

第一次石油危機直前の日本においてパレスチナ問題を取り上げた数少ない新書である。時を経ることによって、日本とパレスチナとの関わりについても考えさせられる一冊となっている。(鈴木啓之)

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(パレスチナの抵抗:レバノン侵攻からインティファーダまで) المقاومة الفلسطينية بين غزو لبنان و الإنتفاضة

日本語訳『パレスチナの抵抗:レバノン侵攻からインティファーダまで』 パレスチナ被占領地(ヨルダン川西岸地区およびガザ地区)における抵抗運動を、1982年のレバノン侵攻から1987年のインティファーダまで扱った研究書。19 […]

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悲楽観屋サイードの失踪にまつわる奇妙な出来事

エミール・ハビービーによる小説、『悲楽観屋サイードの失踪にまつわる奇妙な出来事』(الوقائع الغريبة في اختفاء سعيد أبي النحس المتشائل)の初の日本語訳である。 物語としての価 […]

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世界のユダヤ人とその世界

ユダヤ人の民族性とユダヤ人問題を超歴史的なものと見なす視点を批判し、ユダヤ人が国際的な一体性を持つ民族として観念され、ユダヤ人問題が普遍的・本質主義的な意味づけをされるに至った歴史的状況を考察した論考。 本論考の前半部で […]

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Hollow Land: Israel's Architecture of Occupation

本書は、長年イスラエルの人権団体に関わった建築家が著した、パレスチナ被占領地の複雑な空間構造と権力構造を包括的に分析した文献。本書の独自性は、イスラエル政府と軍がイデオロギー的・戦略的な目標を実現するために占領地に「構造 […]

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From Religious Zionism to Zionist Religion: The Roots of Gush Emunim

第三次中東戦争以降に誕生した、宗教右派ユダヤ人の入植運動グッシュ・エムニームに関する概説。 本論文の特徴は、グッシュ・エムニームの起源として、1950年代に設立された宗教シオニストの青年グループ「ガヘレット」に着目する点 […]

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Zionism and Territory: The Socio-Territorial Dimensions of Zionist Politics

本著の特徴は、Frederick Jackson Turnerが提唱した「フロンティア」という概念を、特定の社会が入手・利用可能な「無人の領域」の度合いを表す量的概念として再定義した上で、ユダヤ人入植者と先住アラブ人の関 […]

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Ethnocracy: Land, and the Politics of Identity Israel/Palestine

本著の特徴は、イスラエルとパレスチナを一つの構造分析の中に捉え、その地理・政治・文化・社会・経済的ダイナミクスを、「エスノクラシー(Ethnocracy)」という概念で総合的に分析する点にある。エスノクラシーとは、民主主 […]

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Israel, A Colonial-Settler State?

パレスチナへのシオニストの移民・入植と、その結果生まれたイスラエルを「植民地主義的な入植国家」として分析することを提唱した先駆的研究。 著者は、パレスチナでのイスラエル国家建設を「19 世紀と20 世紀におけるヨーロッパ […]

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For the Land and the Lord: Jewish Fundamentalism in Israel

1967年以降にイスラエルで興隆したとされるユダヤ教原理主義について考察した学術書。 特に著者は、1967年戦争と西岸地区・ガザ地区の占領によって、イスラエル国家が、民族的誇り・親密さ・献身を特徴とする国から共同体の運命 […]

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Why Secularism Fails? Secular Nationalism and Religious Revivalism in Israel

イスラエルの政治・社会・文化を理解する上で、世俗主義、宗教(ユダヤ教)、ナショナリズム(シオニズム)の関係を考察することは不可欠である。本論考は、世俗ナショナリズムとして始まったシオニズムが世俗主義には結実せず、逆に「世 […]

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Zionism and Colonialism: A Comparative Approach

植民地主義およびユダヤ人移民とパレスチナ人の接触を分析の中心に据えてイスラエルの政治社会史を考察した論考。これまでのイスラエルの政治社会史は、シオニスト移民の物語とパレスチナ人とユダヤ人移民の接触の物語を別個に扱う「他者 […]

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ヨルダン川西岸:アラブ人とユダヤ人

イスラエルの作家ディヴィッド・グロスマンのパレスチナ問題に関するエッセイ。イスラエルの左派知識人の一人で、平和運動にも携わる著者による西岸での取材をもとに構成された。邦訳は英語版からの重訳。(細田和江)

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Revisiting the UNGA Partition Resolution

国連総会決議181号、いわゆる国連パレスチナ分割決議案を拒絶したパレスチナ・アラブ側の正当性に言及した論文。著者はシオニストによってパレスチナ・アラブ側に課せられた1948年戦争の勃発とパレスチナ難民発生の責任に関し、分 […]

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The Birth of the Palestinian Refugee Problem, 1947-1949

パレスチナ難民問題に関する歴史論争の発火点となった一冊。著者はイスラエル建国史の「語り」においてタブーであったパレスチナ・アラブ人に対するシオニストの暴力行為を実証的に考察しながらイスラエル側の見解の誤りを指摘し、これま […]

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