イシューヴ形成史

[ハガナーの歴史書]ספר תולדות ההגנה

初代教育大臣ベン=ツィヨン・ディヌールが編集したイシューヴ建設からイスラエル独立までの軍事史。全3巻4500頁。「ハガナー」とは直接には英委任統治期の地下軍事組織の名称だが、イシューヴ期全体の軍事史を記述していることから […]

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Land and Power: The Zionist Resort to Force, 1881-1948

シオニズムにおける防衛の精神を中心に、建国前の時期に関して詳細に検証したモノグラフ。 ポグロムなどに対する防衛など移民前のシオニストの経験、とりわけ、それが無抵抗な伝統的ユダヤ共同体指導層に対する苛立ちや反発を伴ってイデ […]

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東方問題再考

パレスチナ問題とアラブ・イスラエル紛争の根本原因を、「東方」概念の歴史的展開を軸に世界史的視点から論じた論考。 本論考の特徴は、ヨーロッパとイスラム世界を相互に切り離された自己完結的な世界と捉える見方を批判し、十字軍、東 […]

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Zionism and Territory: The Socio-Territorial Dimensions of Zionist Politics

本著の特徴は、Frederick Jackson Turnerが提唱した「フロンティア」という概念を、特定の社会が入手・利用可能な「無人の領域」の度合いを表す量的概念として再定義した上で、ユダヤ人入植者と先住アラブ人の関 […]

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現代イスラエルの社会経済構造―パレスチナにおけるユダヤ人入植村の研究

著者の没後に編纂・刊行され、刊行直後から最近まで数多くの研究者によって高く評価されてきた名著。 本著の特徴は、地誌学とマルクス経済地理学を基盤とする地域構造論という社会科学の手法を用いて、パレスチナという地域そのものの史 […]

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Ethnocracy: Land, and the Politics of Identity Israel/Palestine

本著の特徴は、イスラエルとパレスチナを一つの構造分析の中に捉え、その地理・政治・文化・社会・経済的ダイナミクスを、「エスノクラシー(Ethnocracy)」という概念で総合的に分析する点にある。エスノクラシーとは、民主主 […]

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Israel, A Colonial-Settler State?

パレスチナへのシオニストの移民・入植と、その結果生まれたイスラエルを「植民地主義的な入植国家」として分析することを提唱した先駆的研究。 著者は、パレスチナでのイスラエル国家建設を「19 世紀と20 世紀におけるヨーロッパ […]

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Why Secularism Fails? Secular Nationalism and Religious Revivalism in Israel

イスラエルの政治・社会・文化を理解する上で、世俗主義、宗教(ユダヤ教)、ナショナリズム(シオニズム)の関係を考察することは不可欠である。本論考は、世俗ナショナリズムとして始まったシオニズムが世俗主義には結実せず、逆に「世 […]

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Zionism and Colonialism: A Comparative Approach

植民地主義およびユダヤ人移民とパレスチナ人の接触を分析の中心に据えてイスラエルの政治社会史を考察した論考。これまでのイスラエルの政治社会史は、シオニスト移民の物語とパレスチナ人とユダヤ人移民の接触の物語を別個に扱う「他者 […]

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Land, Labor and the origins of the Israeli-Palestinian Conflict, 1882-1914.

シオニストの入植史を植民地の比較研究の視点から捉え直すことで、ユートピア的「ヘブライ労働」の概念に批判を加えた研究。従来のイスラエル社会学の主潮流が、第二波アリヤーに力点を置き、「ヘブライの労働」イデオロギーを自己発展的 […]

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Prophecy and Politics: Socialism, Nationalism, and the Russian Jews, 1862-1917

ロシア帝国ユダヤ史、とりわけシオニズムを中心としたユダヤ・ナショナリズムに関する古 典。小さい字で700頁近くあり、様々な論点を含むため、百科事典的な使い方もできる。主な主題は、初期のシオニズム、ブンド、社会主義シオニズ […]

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