第一次世界大戦まで

Exile from Exile: Israeli Writers from Iraq

国家建設以前からヨーロッパ出身のユダヤ人が中心となって発展していたイスラエルの文学界で、イラク出身のユダヤ人はミズラヒームとしては唯一多くの作家を輩出している。本書は第一部でこうした状況の歴史的背景と特徴を「離散文学」と […]

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The Jews and Minority Rights: 1898-1919

ロシア・東欧のユダヤ人の「民族的権利」や「自治」を求める思想や運動を全体的に見渡した古典。前半は、シモン・ドゥブノフ、ハイム・ジトロフスキー、ナータン・ビルンバウム等、ユダヤ・「ネイション」としての意識を発展させそれに依 […]

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Compact Memory (Die Welt等のドイツ語ユダヤ系新聞のデータベース)http://www.compactmemory.de/

世界シオニスト機構のドイツ語機関紙Die Weltや東欧ユダヤ人に関する記事を主題としたOst und Westなども全号無料で閲覧できるサイト(右クリック→画像を保存 で画像として保存できる)。ロシア・東欧のヘブライ語 […]

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בין ציונות מדינית לציונות מעשית: התנועה הציונית ברוסיה בראשיתה〔政治的シオニズムと実践的シオニズムの間:ロシアにおける初期のシオニズム〕

ヘルツル時代のロシア帝国系シオニズムを扱ったほぼ唯一の研究書。さまざまな潮流のシ オニズムに目を配っているが、とりわけ、ヘルツルら西欧系とのイデオロギー的な緊張関係や、ロシア帝国内での活動(いわゆる Gegenwarts […]

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Land and Power: The Zionist Resort to Force, 1881-1948

シオニズムにおける防衛の精神を中心に、建国前の時期に関して詳細に検証したモノグラフ。 ポグロムなどに対する防衛など移民前のシオニストの経験、とりわけ、それが無抵抗な伝統的ユダヤ共同体指導層に対する苛立ちや反発を伴ってイデ […]

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The Zionist Peril

本論文は、英国ユダヤ教徒社会のなかでも、学者、外交担当者として当時もっとも有名な名士のひとり、ルシアン・ウルフによるシオニズム運動批判の論文である。ウルフはブリタニカ百科事典で「シオニズム」や「反セム主義」の項を執筆して […]

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Nationalism and Its Alternatives in the International Arena: The Jewish Question at Paris, 1919

本論文は、第一次大戦後、パリ講和会議において大きな議論となったマイノリティ問題とこの議論の進展に貢献した欧米ユダヤ教徒諸代表団の外交を扱ったものである。 著者のLeveneは、このマイノリティ問題の議論においてなぜ欧米ユ […]

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War, Jews, and the new Europe : the diplomacy of Lucien Wolf, 1914-1919

<p>英国のパレスチナ委任統治以前の時期、特に1917年のバルフォア宣言の時期を扱う研究の多くは、英国がパレスチナを確保しようとした動機の分析において主としてシオニストと英国政府の関係を検討している。そのため […]

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ユダヤ人国家‐ユダヤ人問題の現代的解決の試み

「近代シオニズムの父」と称されるヘルツルの古典的著作。「ユダヤ人を救う唯一の解決法はユダヤ人国家建設のための政治的プランを実行することである」という政治的シオニズムのイデオロギーの原型を提示した。まさに20世紀以降のユダ […]

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パレスチナ

石油危機の余韻さめやらぬなか書かれた日本語によるパレスチナ問題の解説書である。パレスチナ問題の歴史的起源を聖書時代まで遡る点、現代史においてはハーッジ・アミーン・フサイニーやパレスチナ解放運動の評価がエジプト大統領アンワ […]

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世界のユダヤ人とその世界

ユダヤ人の民族性とユダヤ人問題を超歴史的なものと見なす視点を批判し、ユダヤ人が国際的な一体性を持つ民族として観念され、ユダヤ人問題が普遍的・本質主義的な意味づけをされるに至った歴史的状況を考察した論考。 本論考の前半部で […]

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Barricades and Banners: The Revolution of 1905 and the Transformation of Warsaw Jewry

1905年革命前後のロシア領ポーランドのユダヤ政治(シオニズムやブンドその他)についてのモノグラフ。従来の研究が意識的・無意識的に「コミュニティ」の存在を前提に、それを主体として立論してきたのに対して、本書は言説や制度的 […]

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宗教学から見た近代ユダヤ人のアイデンティティ――近代国民国家と宗教の定義――

本論考は、ユダヤ教・ユダヤ史を近代主義の問題として捉えなおすという問題意識から編纂された論文集の一章。西欧近代において「宗教」「民族」などの新たな法律概念・政治概念がどのように「ユダヤ教(Judaism)」を規定し、現代 […]

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Zionism and Territory: The Socio-Territorial Dimensions of Zionist Politics

本著の特徴は、Frederick Jackson Turnerが提唱した「フロンティア」という概念を、特定の社会が入手・利用可能な「無人の領域」の度合いを表す量的概念として再定義した上で、ユダヤ人入植者と先住アラブ人の関 […]

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Messianism, Zionism and Jewish Religious Radicalism (2nd Edition)

メシア主義思想におけるシオニズムの位置づけを巡る議論を体系的に整理した古典的名著。 著者は、シオニズムを巡る神学的議論はメシア主義すなわち贖いの性格や人間の役割を巡る議論と直結していると論じ、反シオニズムの論陣を張った正 […]

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For the Land and the Lord: Jewish Fundamentalism in Israel

1967年以降にイスラエルで興隆したとされるユダヤ教原理主義について考察した学術書。 特に著者は、1967年戦争と西岸地区・ガザ地区の占領によって、イスラエル国家が、民族的誇り・親密さ・献身を特徴とする国から共同体の運命 […]

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Class Struggle in the Pale: The Formative Years of the Jewish Workers' Movement in Tsarist Russia

ロシア帝国におけるユダヤ人労働運動の研究。萌芽期の1880年代から1900年頃までを扱う。Henry Tobias, The Jewish Bund in Russia: From its Origins to 1905 […]

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Di geshikhte fun bund (5 vols.) די געשיכטע פון בונד

ブンドの活動家自身によって書かれたブンド運動史。他の政党や団体についての記述にブンド独自の評価が色濃く表れているなど、必ずしも客観的な歴史研究とは言えない面も多い。他方、個々の時代や場面での運動について、当事者にしか知り […]

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The Jewish Bund in Russia: From its Origins to 1905

ブンド研究の古典。ポーランド分割以降のロシア帝国のユダヤ人の歴史の概観にはじまり、「ユダヤ人定住地域」におけるユダヤ人労働運動の発生、ブンドの結成を経、その運動が一つの頂点を迎える1905年革命までを扱う。指導者層の言動 […]

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The Jews of the United States, 1654-2000

ユダヤ史を、周囲の社会に対する受動的な歴史と見るのではなく、相互作用に注目するアメリカ・ユダヤ史の概説。ディアスポラ状態全般に対して好意的な立場とも読めるが、むしろアメリカという特定の文脈においてユダヤ人が自由に様々な創 […]

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Jewish Bialystok and Its Diaspora

ビアリストック(ポーランド語名:ビャウィストク)は、現在はベラルーシに近いポーランドの東端にある中都市。ロシア帝国時代の20世紀初頭は、工業都市として、ユダヤ人が多数派となっていたが、西への移民も多く輩出していた。20世 […]

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