ナクバ/独立戦争

The Ethnic Cleansing of Palestine

歴史家イラン・パペが1948年のナクバに関してまとめた歴史書。タイトル通り、ナクバをパレスチナにおける「民族浄化」と捉え、それが偶然の積み重ねや場当たり的になされた命令の結果として起きたのではなく、マスタープランが存在し […]

続きを読む
(パレスチナ事典:第二版) الموسوعة الفلسطينية

パレスチナ問題に関するあらゆる情報を集めたパレスチナ事典の第二版である。1984年発行の第一版(4巻本)と比較して内容がさらに充実し、7巻本となっている。それぞれの巻は、項目毎にまとめられ、研究者による詳細な説明、論考が […]

続きを読む
Land and Power: The Zionist Resort to Force, 1881-1948

シオニズムにおける防衛の精神を中心に、建国前の時期に関して詳細に検証したモノグラフ。 ポグロムなどに対する防衛など移民前のシオニストの経験、とりわけ、それが無抵抗な伝統的ユダヤ共同体指導層に対する苛立ちや反発を伴ってイデ […]

続きを読む
(忘却せぬために:イスラエルによって1948年に破壊された村、そして犠牲者)كي لا ننسى: قرى فلسطين التي دمرتها اسرائيل سنة 1948 و اسماء شهداء

ワリード・ハーリディーの編集により、1948年にイスラエルによって破壊された村々の名前や地図上の位置、土地所有者の割合(アラブ人、ユダヤ人、共有地)、土地の使用形態(農地など)、1931年と1944年次点での各村の住民人 […]

続きを読む
Plan Dalet: Master Plan for the Conquest of Palestine

ナクバ40周年を機に発表された論文。すでに初版においてパレスチナ難民発生に関するダレット計画の重要性を指摘していたが、改訂版である本稿ではヘブライ語で書かれたダレット計画の英訳版を付け加えるなど、難民化とダレット計画の不 […]

続きを読む
アラブの解放

文学から歴史、政治声明、インタビュー、論考など、非常に幅広くパレスチナ問題を取り上げた書籍であり、「中東紛争」を「パレスチナ問題」として日本社会に提起した(冒頭の著者による「まえがき」に拠る)。 タウフィーク・ザイヤード […]

続きを読む
悲楽観屋サイードの失踪にまつわる奇妙な出来事

エミール・ハビービーによる小説、『悲楽観屋サイードの失踪にまつわる奇妙な出来事』(الوقائع الغريبة في اختفاء سعيد أبي النحس المتشائل)の初の日本語訳である。 物語としての価 […]

続きを読む
Ethnocracy: Land, and the Politics of Identity Israel/Palestine

本著の特徴は、イスラエルとパレスチナを一つの構造分析の中に捉え、その地理・政治・文化・社会・経済的ダイナミクスを、「エスノクラシー(Ethnocracy)」という概念で総合的に分析する点にある。エスノクラシーとは、民主主 […]

続きを読む
The Birth of the Palestinian Refugee Problem, 1947-1949

パレスチナ難民問題に関する歴史論争の発火点となった一冊。著者はイスラエル建国史の「語り」においてタブーであったパレスチナ・アラブ人に対するシオニストの暴力行為を実証的に考察しながらイスラエル側の見解の誤りを指摘し、これま […]

続きを読む
The Ethnic Cleansing of Palestine

1948年を記述する新しい方法として「民族浄化」という視点を提起した一冊。著者はパレスチナ難民の発生を1948年戦争の単なる随伴的帰結とは捉えず、シオニズムに包含された原罪性が「ナクバ」を引き起こしたとして、シオニストに […]

続きを読む
Expulsion of the Palestinians: The Concept of “Transfer” in Zionist Political Thought, 1882-1948

シオニズムとパレスチナ難民発生の不可分性を説いた一冊。著者はシオニズムに潜む「トランスファー」の概念を考察し、シオニストによるイスラエル建国とユダヤ人のマジョリティ化のための政治的思考がパレスチナ・アラブ人を追放に導いた […]

続きを読む
蘇るパレスチナ:語りはじめた難民たちの証言

ムスリム、キリスト教徒、ユダヤ人の平和な関係が、シオニズムの急進化により壊され、「アラブ人とユダヤ人」という構図に書き換えられていく様子が描かれている。政治学的な視点を採用する研究が多いなかで、本書は人々の視点からパレス […]

続きを読む
The Birth of Israel: Myths and Realities

シオニストによって形成されたイスラエル建国期の「神話」を暴こうと試みた歴史書。本文献は主に7つの「神話」を挙げており、いわゆる「1948年論争」を考察する上では一読の価値を有するものである(佐藤寛和)。

続きを読む
The Dispersion of Egyptian Jewry: Culture, Politics, and the Formation of a Modern Diaspora

1948年以降のエジプト・ユダヤ人の動向を、新生イスラエル国家やシオニズムとの関係のなかで描く。アラブ地域のユダヤ人の歴史もイスラエルに収斂させる従来のシオニズム史観に対して、建国後もエジプトと共に歩んだ者や、エジプト系 […]

続きを読む