文化・民俗

シャティーラの記憶:パレスチナ難民キャンプの70年

レバノンの首都ベイルートにあるパレスチナ難民キャンプ「シャティーラ」で150人近くに聞き取り取材をした書籍です。書籍のなかに登場する人物も80人ちかく、丹念な取材に裏打ちされた既述が印象的な一冊です。

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(パレスチナドキュメント・プロジェクトHP)أوراق : مشروع الأرشيف الفلسطيني

ラーマッラー郊外に位置するパレスチナのビールゼイト大学が公開するウェブドキュメントのホームページである(http://awraq.birzeit.edu/)。個人文書、歴史的出来事に関する一次資料、各組織による政治声明、 […]

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Facts on the Ground

本書はミシェル・フーコー、エドワード・サイードらによる制度としての学問の対象化の作業、および「学問の客観性」こそが極めてヨーロッパ中心主義的であるとの提起をふまえ、パレスチナ/イスラエルにおける考古学を対象とした(ポスト […]

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(パレスチナ事典:第二版) الموسوعة الفلسطينية

パレスチナ問題に関するあらゆる情報を集めたパレスチナ事典の第二版である。1984年発行の第一版(4巻本)と比較して内容がさらに充実し、7巻本となっている。それぞれの巻は、項目毎にまとめられ、研究者による詳細な説明、論考が […]

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Exile from Exile: Israeli Writers from Iraq

国家建設以前からヨーロッパ出身のユダヤ人が中心となって発展していたイスラエルの文学界で、イラク出身のユダヤ人はミズラヒームとしては唯一多くの作家を輩出している。本書は第一部でこうした状況の歴史的背景と特徴を「離散文学」と […]

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מאה שנות תרבות: היצורה העברית בארץ-ישראל (Hundred Years of Hebrew Culture in Eretz Israel)

パレスチナの地における1900年から2000年までのヘブライ語文化の歴史を作品や関係する写真で示したカラー図録。それぞれの年ごとに起こった文化的な出来事がまとめられ、パレスチナにおいてヘブライ語の文化がどのように発展して […]

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Speak, Bird, Speak again: Palestinian Arab Folktales

パレスチナを代表する著名な社会学者(ムハッウィー)と人類学/民俗学者(カナーアナ)が1978年から80年にかけてパレスチナのガリラヤ・ガザ・ヨルダン川西岸地区で収集し、約10年を費やして精密に調査・分類を行い、詳細な註を […]

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Rising Dust: A Cultural History of Dance in Palestine

オーストラリア出身のダンサー/コレオグラファーによる、パレスチナにおけるダンスの通史。パレスチナのダンスの起源にこだわり最古の文書記録として3800年前のマリ王ジムリリムの書簡や聖書における記述などの紹介から始めているの […]

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(パレスチナ刺繍:伝統的な「農村の技」) التطريز الفلسطيني: "غرزة الفلاحي" التقليدية

「カワール・コレクション」で著名なウィダード・カワールによるカラーの刺繍図録である。各地域に伝統的な刺繍の定型を見比べることができるが、時代ごとの変遷も扱っており、「インティファーダ刺繍(長衣)」など興味深いものも収録さ […]

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アラブの解放

文学から歴史、政治声明、インタビュー、論考など、非常に幅広くパレスチナ問題を取り上げた書籍であり、「中東紛争」を「パレスチナ問題」として日本社会に提起した(冒頭の著者による「まえがき」に拠る)。 タウフィーク・ザイヤード […]

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悲楽観屋サイードの失踪にまつわる奇妙な出来事

エミール・ハビービーによる小説、『悲楽観屋サイードの失踪にまつわる奇妙な出来事』(الوقائع الغريبة في اختفاء سعيد أبي النحس المتشائل)の初の日本語訳である。 物語としての価 […]

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Ethnocracy: Land, and the Politics of Identity Israel/Palestine

本著の特徴は、イスラエルとパレスチナを一つの構造分析の中に捉え、その地理・政治・文化・社会・経済的ダイナミクスを、「エスノクラシー(Ethnocracy)」という概念で総合的に分析する点にある。エスノクラシーとは、民主主 […]

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Why Secularism Fails? Secular Nationalism and Religious Revivalism in Israel

イスラエルの政治・社会・文化を理解する上で、世俗主義、宗教(ユダヤ教)、ナショナリズム(シオニズム)の関係を考察することは不可欠である。本論考は、世俗ナショナリズムとして始まったシオニズムが世俗主義には結実せず、逆に「世 […]

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Anthology of Modern Palestinian Literature

パレスチナ文学を網羅した700ページを超えるアンソロジー、パレスチナ文学の歴史概観、作家の個人データ、短編小説、詩、長編の抜粋など作品自体も掲載されている。パレスチナ自治区の作家だけではなく、ディアスポラの作家やイスラエ […]

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Modern Hebrew Fiction

現代ヘブライ文学の歴史を網羅した概説書。現代文学としてのヘブライ文学が成立した1800年代から1990年代までを大まかな時代区分に分けて解説している。その際、「建国世代」や「ニューウェーブ」といった枠組みによって、作家を […]

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ハイファに戻って 太陽の男たち

パレスチナを代表する作家で、PFLPのスポークスマンを務めたカナファーニーの代表的著作。『太陽の男たち』は映画化もされた名作。絶版となった70年代当時の訳をそのまま再版した、味のある復刻版(錦田愛子)。  

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Israeli Cinema: East / West and the Politics of Representation

映画表象を通してシオニズムやイスラエル国家の歴史を検討する書。文化事象に現れたイスラエル社会に内在する、ミズラヒーム(中東アラブ出身のユダヤ人)やパレスチナ・アラブ人への偏見に対し鋭い考察を行ったことで注目・評価された。 […]

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