パレスチナ
PLOによる編集協力のもとで編まれた本文献は、ヤースィル・アラファート(ファタハ代表、パレスチナ解放機構[PLO]議長)やジョルジ・ハバシュ(パレスチナ解放人民戦線代表)、ナーイフ・ハワートメ(パレスチナ解放民主戦線代表)などによる演説や講演の翻訳、ならびにマフムード・ダルウィーシュなどによる文学作品の翻訳から構成される。そのため文章そのものから読み取ることは不可能であっても、訳出された文書の種類や構成などから当時の日本におけるパレスチナ問題への関心のあり方を窺い知ることができる。(鈴木啓之)