The Jews of the United States, 1654-2000

ユダヤ史を、周囲の社会に対する受動的な歴史と見るのではなく、相互作用に注目するアメリカ・ユダヤ史の概説。ディアスポラ状態全般に対して好意的な立場とも読めるが、むしろアメリカという特定の文脈においてユダヤ人が自由に様々な創造性を発揮できるという観点に基づいている。その意味では、楽観的な「アメリカ・ユダヤ史」記述である。(鶴見太郎)