Identity and Religion in Palestine: The Struggle between Islamism and Secularism in the Occupied Territories
2012年8月30日
パレスチナ被占領地における丹念な現地調査を元に執筆された本文献は、「世俗派」と「宗教派」という二項対立的理解に疑問を呈す素材を提供し得る。特にファタハ支持者を事例とした箇所で言及される「イスラーム主義なきイスラーム」とい […]
Palestinians: From Peasants to Revolutionaries
2012年8月24日
在野の研究者・フリージャーナリストである著者が1975年から1978年にかけてレバノンの難民キャンプの元農民のパレスチナ人に対して行ったインタヴューに基づくオーラル・ヒストリー(鶴見太郎)。
The Dispersion of Egyptian Jewry: Culture, Politics, and the Formation of a Modern Diaspora
2012年8月22日
1948年以降のエジプト・ユダヤ人の動向を、新生イスラエル国家やシオニズムとの関係のなかで描く。アラブ地域のユダヤ人の歴史もイスラエルに収斂させる従来のシオニズム史観に対して、建国後もエジプトと共に歩んだ者や、エジプト系 […]
The Palestine-Israel Conflict: A Basic Introduction, 2nd edn.
2012年6月6日
イスラエル・パレスチナ紛争に関する概説。薄い本だが、各章の要点や論争となってることをイタリックで提示したうえで本論に入る形で、よく整理されていてわかりやすい。(鶴見太郎)
中東和平への道(世界史リブレット)
2012年5月30日
主に第1次大戦からオスロ合意までの時期に関する政治史を中心とした、シオニスト/イスラエル・パレスチナ/アラブ関係の概説書。欧米と中東との歴史的関係性から論が立ち上げられ、概説ながら複合的な視座を得ることができる(鶴見太郎 […]