ディアスポラ・ナショナリズム(自由主義系)・自治主義
Russian Jews between the Reds and the Whites, 1917-1920
ロシア革命に際してユダヤ人は様々な潮流に属していた。当時から流布していた「ユダヤ人=ボリシェヴィキ」という固定観念(それ自体反ユダヤ主義の原因となっていた)に反して、ボリシェヴィキにユダヤ人は少なく、多くはメンシェヴィキ […]
No Way Out: The Politics of Polish Jewry 1935–1939
両大戦間期のポーランドはヨーロッパで第一、世界で第二の規模のユダヤ人口を擁した(第一は米国)。そこでのユダヤ人の経験は、戦後のシオニズム運動とイデオロギーを大きく規定したといっても過言でない。本書が扱うのは、大戦前夜に猖 […]
The Jews and Minority Rights: 1898-1919
ロシア・東欧のユダヤ人の「民族的権利」や「自治」を求める思想や運動を全体的に見渡した古典。前半は、シモン・ドゥブノフ、ハイム・ジトロフスキー、ナータン・ビルンバウム等、ユダヤ・「ネイション」としての意識を発展させそれに依 […]
Nationalism and Its Alternatives in the International Arena: The Jewish Question at Paris, 1919
本論文は、第一次大戦後、パリ講和会議において大きな議論となったマイノリティ問題とこの議論の進展に貢献した欧米ユダヤ教徒諸代表団の外交を扱ったものである。 著者のLeveneは、このマイノリティ問題の議論においてなぜ欧米ユ […]
War, Jews, and the new Europe : the diplomacy of Lucien Wolf, 1914-1919
<p>英国のパレスチナ委任統治以前の時期、特に1917年のバルフォア宣言の時期を扱う研究の多くは、英国がパレスチナを確保しようとした動機の分析において主としてシオニストと英国政府の関係を検討している。そのため […]
世界のユダヤ人とその世界
ユダヤ人の民族性とユダヤ人問題を超歴史的なものと見なす視点を批判し、ユダヤ人が国際的な一体性を持つ民族として観念され、ユダヤ人問題が普遍的・本質主義的な意味づけをされるに至った歴史的状況を考察した論考。 本論考の前半部で […]
Barricades and Banners: The Revolution of 1905 and the Transformation of Warsaw Jewry
1905年革命前後のロシア領ポーランドのユダヤ政治(シオニズムやブンドその他)についてのモノグラフ。従来の研究が意識的・無意識的に「コミュニティ」の存在を前提に、それを主体として立論してきたのに対して、本書は言説や制度的 […]
The Dispersion of Egyptian Jewry: Culture, Politics, and the Formation of a Modern Diaspora
1948年以降のエジプト・ユダヤ人の動向を、新生イスラエル国家やシオニズムとの関係のなかで描く。アラブ地域のユダヤ人の歴史もイスラエルに収斂させる従来のシオニズム史観に対して、建国後もエジプトと共に歩んだ者や、エジプト系 […]