中・東欧(ロシア帝国・ソ連・ポーランド以外)
Is America "Different?" A Critique of American Jewish Exceptionalism
20世紀後半からBen Halpernをはじめとした歴史家の間で共有される傾向にあるアメリカ・ユダヤ史例外論を、最新のヨーロッパ・ユダヤ史の成果に基づきながら退ける意欲的論文。この例外論とは、ユダヤ史のなかでアメリカでは […]
The YIVO Encyclopedia of Jews in Eastern Europe
ユダヤ研究で分からないことがあればまず参照する辞典として、最も高名なのはEncyclopaedia Judaica(2006年版が最新)であろう。だが、「東欧」のユダヤ人に関してより多くの情報を得たいと思えば、まず参照さ […]
The Jews and Minority Rights: 1898-1919
ロシア・東欧のユダヤ人の「民族的権利」や「自治」を求める思想や運動を全体的に見渡した古典。前半は、シモン・ドゥブノフ、ハイム・ジトロフスキー、ナータン・ビルンバウム等、ユダヤ・「ネイション」としての意識を発展させそれに依 […]
For Our Freedom and Yours : the Jewish Labour Bund in Poland, 1939-1949
第二次世界大戦開始から戦後の1949年(=ポーランドで統一労働者党以外の政党活動が不可能となった時期)までのポーランドのブンドを扱った歴史書。ドイツ軍の侵攻、ゲットーの建設、ユダヤ人虐殺の情報の広まり、といった刻々と変化 […]
Nationalism and Its Alternatives in the International Arena: The Jewish Question at Paris, 1919
本論文は、第一次大戦後、パリ講和会議において大きな議論となったマイノリティ問題とこの議論の進展に貢献した欧米ユダヤ教徒諸代表団の外交を扱ったものである。 著者のLeveneは、このマイノリティ問題の議論においてなぜ欧米ユ […]
世界のユダヤ人とその世界
ユダヤ人の民族性とユダヤ人問題を超歴史的なものと見なす視点を批判し、ユダヤ人が国際的な一体性を持つ民族として観念され、ユダヤ人問題が普遍的・本質主義的な意味づけをされるに至った歴史的状況を考察した論考。 本論考の前半部で […]
宗教学から見た近代ユダヤ人のアイデンティティ――近代国民国家と宗教の定義――
本論考は、ユダヤ教・ユダヤ史を近代主義の問題として捉えなおすという問題意識から編纂された論文集の一章。西欧近代において「宗教」「民族」などの新たな法律概念・政治概念がどのように「ユダヤ教(Judaism)」を規定し、現代 […]
Messianism, Zionism and Jewish Religious Radicalism (2nd Edition)
メシア主義思想におけるシオニズムの位置づけを巡る議論を体系的に整理した古典的名著。 著者は、シオニズムを巡る神学的議論はメシア主義すなわち贖いの性格や人間の役割を巡る議論と直結していると論じ、反シオニズムの論陣を張った正 […]
“Gegen den Strom”: Der Allgemeine Jüdische Arbeiterbund “Bund” in Polen, 1918–1939
従来、ブンドについての研究は1917年までのロシア帝国期の活動を扱ったものが大半であった。本書は両大戦間期ポーランドのブンド運動について論じた数少ない研究書の一つ。記述の体系性において同時期のブンドを扱ったBernard […]
Di geshikhte fun bund (5 vols.) די געשיכטע פון בונד
ブンドの活動家自身によって書かれたブンド運動史。他の政党や団体についての記述にブンド独自の評価が色濃く表れているなど、必ずしも客観的な歴史研究とは言えない面も多い。他方、個々の時代や場面での運動について、当事者にしか知り […]
Bundist Counterculture in Interwar Poland
両大戦間期ポーランドのブンドの党外の諸組織ーー青年組織「ツークンフト(Tsukunft)」、「社会主義子ども同盟(SKIF)」スポーツ協会「モルゲンシュテルン(Morgenshtern)」、療養・教育施設「メデム・サナト […]