ロシア帝国・ソ連
Is America "Different?" A Critique of American Jewish Exceptionalism
20世紀後半からBen Halpernをはじめとした歴史家の間で共有される傾向にあるアメリカ・ユダヤ史例外論を、最新のヨーロッパ・ユダヤ史の成果に基づきながら退ける意欲的論文。この例外論とは、ユダヤ史のなかでアメリカでは […]
Russian Jews between the Reds and the Whites, 1917-1920
ロシア革命に際してユダヤ人は様々な潮流に属していた。当時から流布していた「ユダヤ人=ボリシェヴィキ」という固定観念(それ自体反ユダヤ主義の原因となっていた)に反して、ボリシェヴィキにユダヤ人は少なく、多くはメンシェヴィキ […]
ממלכתיות: התפיסה האזרחית של דוד בן-גוריון [マムラフティユット:ダヴィド・ベングリオンの市民概念]
ベングリオン等、イスラエル建国初期の指導者においてキーワードになっていた「マムラフティユット」の起源とその内容を検証した、テルアビブ大学の政治学者による研究書。「マムラフティユット」は「国家性」「国家主義」などと訳すこと […]
The YIVO Encyclopedia of Jews in Eastern Europe
ユダヤ研究で分からないことがあればまず参照する辞典として、最も高名なのはEncyclopaedia Judaica(2006年版が最新)であろう。だが、「東欧」のユダヤ人に関してより多くの情報を得たいと思えば、まず参照さ […]
The Jews and Minority Rights: 1898-1919
ロシア・東欧のユダヤ人の「民族的権利」や「自治」を求める思想や運動を全体的に見渡した古典。前半は、シモン・ドゥブノフ、ハイム・ジトロフスキー、ナータン・ビルンバウム等、ユダヤ・「ネイション」としての意識を発展させそれに依 […]
בין ציונות מדינית לציונות מעשית: התנועה הציונית ברוסיה בראשיתה〔政治的シオニズムと実践的シオニズムの間:ロシアにおける初期のシオニズム〕
ヘルツル時代のロシア帝国系シオニズムを扱ったほぼ唯一の研究書。さまざまな潮流のシ オニズムに目を配っているが、とりわけ、ヘルツルら西欧系とのイデオロギー的な緊張関係や、ロシア帝国内での活動(いわゆる Gegenwarts […]
Nationalism and Its Alternatives in the International Arena: The Jewish Question at Paris, 1919
本論文は、第一次大戦後、パリ講和会議において大きな議論となったマイノリティ問題とこの議論の進展に貢献した欧米ユダヤ教徒諸代表団の外交を扱ったものである。 著者のLeveneは、このマイノリティ問題の議論においてなぜ欧米ユ […]
世界のユダヤ人とその世界
ユダヤ人の民族性とユダヤ人問題を超歴史的なものと見なす視点を批判し、ユダヤ人が国際的な一体性を持つ民族として観念され、ユダヤ人問題が普遍的・本質主義的な意味づけをされるに至った歴史的状況を考察した論考。 本論考の前半部で […]
宗教学から見た近代ユダヤ人のアイデンティティ――近代国民国家と宗教の定義――
本論考は、ユダヤ教・ユダヤ史を近代主義の問題として捉えなおすという問題意識から編纂された論文集の一章。西欧近代において「宗教」「民族」などの新たな法律概念・政治概念がどのように「ユダヤ教(Judaism)」を規定し、現代 […]
Messianism, Zionism and Jewish Religious Radicalism (2nd Edition)
メシア主義思想におけるシオニズムの位置づけを巡る議論を体系的に整理した古典的名著。 著者は、シオニズムを巡る神学的議論はメシア主義すなわち贖いの性格や人間の役割を巡る議論と直結していると論じ、反シオニズムの論陣を張った正 […]
Class Struggle in the Pale: The Formative Years of the Jewish Workers' Movement in Tsarist Russia
ロシア帝国におけるユダヤ人労働運動の研究。萌芽期の1880年代から1900年頃までを扱う。Henry Tobias, The Jewish Bund in Russia: From its Origins to 1905 […]
Di geshikhte fun bund (5 vols.) די געשיכטע פון בונד
ブンドの活動家自身によって書かれたブンド運動史。他の政党や団体についての記述にブンド独自の評価が色濃く表れているなど、必ずしも客観的な歴史研究とは言えない面も多い。他方、個々の時代や場面での運動について、当事者にしか知り […]
The Jewish Bund in Russia: From its Origins to 1905
ブンド研究の古典。ポーランド分割以降のロシア帝国のユダヤ人の歴史の概観にはじまり、「ユダヤ人定住地域」におけるユダヤ人労働運動の発生、ブンドの結成を経、その運動が一つの頂点を迎える1905年革命までを扱う。指導者層の言動 […]
Jewish Bialystok and Its Diaspora
ビアリストック(ポーランド語名:ビャウィストク)は、現在はベラルーシに近いポーランドの東端にある中都市。ロシア帝国時代の20世紀初頭は、工業都市として、ユダヤ人が多数派となっていたが、西への移民も多く輩出していた。20世 […]