パレスチナ・ナショナリズム/民族解放運動
(パレスチナ事典:第二版) الموسوعة الفلسطينية
パレスチナ問題に関するあらゆる情報を集めたパレスチナ事典の第二版である。1984年発行の第一版(4巻本)と比較して内容がさらに充実し、7巻本となっている。それぞれの巻は、項目毎にまとめられ、研究者による詳細な説明、論考が […]
(マルジ・ズフール:パレスチナにおけるイスラーム主義運動の一大局面) مرج الزهور: محطة في تاريخ الحركة الاسلامية في فلسطين
1992年12月にイスラエル当局によって被占領地で活動するイスラーム主義組織のメンバーが大量逮捕され、レバノン南部マルジ・ズフールに追放される事件が起きた。イスラーム抵抗運動(ハマース)とイスラーム聖戦運動の2団体から4 […]
パレスチナ外交・政治文書閲覧サイト(アラビア語・Wafa資料)
・Wafa<http://www.wafainfo.ps/index.aspx> もともとPLOの報道機関として設立された「パレスチナ報道情報局」(Wafa)による情報発信ページである。最新の情報のみならず、右端のタブの […]
(パレスチナ民族主義運動・1935~1939年:アクラム・ズアイタルの日記より) حركة الوطنية الفلسطينية 1935-1939: يوميات أكرم زعيتر
アクラム・ズアイタル文書集と対になる書籍であり、アラブ大反乱(パレスチナ大革命)の姿を伝える貴重な資料である。本書籍を参照した日本語による研究として藤田進による『蘇るパレスチナ』がある。(鈴木啓之)
(パレスチナにおける政治的指導者と諸組織:1917~1948年) القيادات و المؤسسات السياسية في فلسطين 1917-1948
イギリス委任統治下のパレスチナにおける政治活動を扱った900ページを超える大著である。オスマン帝国末期からイギリス委任統治開始、ハーッジ・アミーン・フサイニーの登場、アラブ大反乱(パレスチナ大革命)、第二次世界大戦、第一 […]
(離散の前:写真に納められたパレスチナ人の歴史、1876~1948年) قبل الشتات: التاريخ المصور للشعب الفلسطيني 1876-1948
撮影された写真を時代ごとに整理した資料集である。現代の視点から見れば、驚くほど変わっていないものとすっかり豹変してしまったものが入り交じっている印象を受ける。戦争や戦闘に関する写真も多いが、農村の風景やヤーファーの良港、 […]
A broken trust : Herbert Samuel, Zionism and the Palestinians 1920-1925
近年、第一次大戦100周年を目前にして、委任統治領パレスチナに関する研究書が多く発刊されている。本書は委任統治領パレスチナを扱う研究のなかでも、現在のパレスチナ/イスラエルの間にある非対称の紛争構造を考える上で重要な研究 […]
パレスチナ問題の総合的研究
中東経済研究所によるパレスチナ問題の通史、現状分析、資料集。1980年代前半までの歴史を網羅し、またPLOやその他の党派(ファタハやパレスチナ解放人民戦線など)の重要人物をリスト化している。執筆者には新川雅子、岩永博、生 […]
Palestinian Secular Terrorism: Profiles of Fatah, Popular Front for the Liberation of Palestine, Popular Front for the Liberation of Palestine-General Command, and the Democratic Front for the Liberation of Palestine
「世俗派テロリズム」とわざわざ銘打ってある点が、2001年以降の出版であることを悲しげに物語っている印象が強い。本書は、ファタハやパレスチナ解放人民戦線、パレスチナ解放人民戦線・総司令部派、パレスチナ解放民主戦線に関して […]
The PLO The Struggle Within: Towards an Independent Palestinian State
パレスチナ解放機構(PLO)そのものを研究対象とした英語による研究である。PLOが諸党派の集合体であることを考慮すれば、この研究の価値は計り知れない。パレスチナ国民評議会(PNC)ごとに転換点を迎えるPLO内部での諸党派 […]
Popular Resistance in Palestine: A History of Hope and Empowerment
ビールゼイト大学教員であり、自身も活動家としてのキャリアを持つ著者による抵抗運動史研究である。20世紀前半から21世紀前半までと長期間を扱うが、多くの先行研究を踏まえつつ自身によるインタビューで裏付けなども行っており、参 […]
Peaceful Resistance: Building a Palestinian University under Occupation
パレスチナ被占領地ビールゼイト大学学長であるガビ・バラムキ(ジャービー・バラームキー)による自叙伝的論考である。被占領地で最初の4年生大学としてビールゼイト大学がラーマッラー郊外のビールゼイト村に設立される過程や、その後 […]
In Search of Leadership: West Bank Politics since 1967
被占領地パレスチナ(特にヨルダン川西岸地区)における指導者層の形成や変化を検討した研究書である。名望家層や市長らにとどまらず、学生組織に関する分析も含む点が興味深い。学生組織に関しては、特に長らく学生動員を独占していた共 […]
The PFLP’s Changing Role in the Middle East
英語で参照可能なパレスチナ解放人民戦線(PFLP)に関する数少ない研究書である。アラブ民族主義者運動(ANM)からいかにして組織が発展したのか、パレスチナ解放機構(PLO)においてどのような立場をとり、また実際に脱退や再 […]
(パレスチナの現状とアラブおよび国際的次元における展望と枠組み)الواقع الفلسيطيني الراهن و آفاقة اطار البعدين العربي و الدولي
日本語訳『現在のパレスチナの現状とアラブおよび国際的次元における展望と枠組み』 パレスチナ解放人民戦線による論考を掲載した冊子。(鈴木啓之)
(域内のパレスチナ民衆:インティファーダの政治的、経済的、社会的影響) الشعب الفلسطيني في الداخل: خلفيات الإنتفاضة السياسية و الاقتصادية و الاجتماعية
日本語訳『域内のパレスチナ民衆:インティファーダの政治的、経済的、社会的影響』 複数の学術論文から構成される編著であり、パレスチナ被占領地(ヨルダン川西岸地区およびガザ地区)とイスラエルにおけるインティファーダの影響を多 […]
Behind the Intifada: Labor and Women’s Movements in the Occupied Territories
パレスチナにおける1987年インティファーダの動員力を、労働組合と女性団体の活動から説得的に分析した研究書である。著者自身が長期のインターンによってパレスチナ被占領地に滞在して収集した豊富な資料から、非常に詳細な事実関係 […]
(パレスチナの抵抗:レバノン侵攻からインティファーダまで) المقاومة الفلسطينية بين غزو لبنان و الإنتفاضة
日本語訳『パレスチナの抵抗:レバノン侵攻からインティファーダまで』 パレスチナ被占領地(ヨルダン川西岸地区およびガザ地区)における抵抗運動を、1982年のレバノン侵攻から1987年のインティファーダまで扱った研究書。19 […]
(ファタハ:アースィファからアル=アクサー大隊まで) حركة فتح من العاصفة إلى كتائب الأقصى
日本語訳『ファタハ:アースィファからアル=アクサー大隊まで』。 PLO最大党派であるファタハ(パレスチナ解放運動)に関して、創設期(1965年)からアル=アクサー・インティファーダ(第二次インティファーダ:2000年~) […]
Jordanians, Palestinians, and the Hashemite Kingdom in the Middle East Peace Process
著者はナーブルス出身のパレスチナ系ヨルダン人で、ヨルダンの閣僚を歴任し、フサイン国王のアドバイザーを務めた人物。 本書は、第一次世界大戦期から1990年代までのパレスチナ問題の展開とヨルダン政治のかかわりについて、ヨルダ […]
Ethnocracy: Land, and the Politics of Identity Israel/Palestine
本著の特徴は、イスラエルとパレスチナを一つの構造分析の中に捉え、その地理・政治・文化・社会・経済的ダイナミクスを、「エスノクラシー(Ethnocracy)」という概念で総合的に分析する点にある。エスノクラシーとは、民主主 […]
Nakba: Palestine, 1948, and the Claims of Memory
ナクバの記憶がパレスチナ人離散社会のなかで果たす役割を、語りの困難さとの葛藤のなかに置きながら考察する論文集。トラウマ、ジェンダー、「現在」との距離、ナショナル・イメージとの間の葛藤などといった、語りを困難にする要件を浮 […]
Hamas in Politics: Democracy, Religion, Violence
パレスチナの政治社会運動ハマースの政治思想と実践における民主主義、宗教、そして暴力の役割を、長期にわたるフィールド調査と政治学ないし政治社会学の理論を援用して分析する一冊。とりわけ、ハマースがどのように権威を概念化し実践 […]
Hamas: A History from within
パレスチナの政治社会運動ハマースの歴史的発展を、在外政治局およびその指導者の活動と思想に焦点を当てて詳述する一冊。変容する中東地域の政治環境において、ハマースの指導部がいかにして課題に対処し、組織として成熟してきたかを描 […]
The Palestinian Hamas: Vision, Violence, and Coexistence
パレスチナの政治社会運動ハマースの思想と活動の戦略的側面を、イスラエル国家とパレスチナ自治政府との相互作用に焦点を当てて政治学的に分析する一冊。合理的な主体としてのハマースが、暴力の行使や自治政府との共存、選挙への対応な […]