民族・移民・難民

シャティーラの記憶:パレスチナ難民キャンプの70年

レバノンの首都ベイルートにあるパレスチナ難民キャンプ「シャティーラ」で150人近くに聞き取り取材をした書籍です。書籍のなかに登場する人物も80人ちかく、丹念な取材に裏打ちされた既述が印象的な一冊です。

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(パレスチナ事典:第二版) الموسوعة الفلسطينية

パレスチナ問題に関するあらゆる情報を集めたパレスチナ事典の第二版である。1984年発行の第一版(4巻本)と比較して内容がさらに充実し、7巻本となっている。それぞれの巻は、項目毎にまとめられ、研究者による詳細な説明、論考が […]

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Every Sixth Israeli: Relations Between the Jewish Majority and the Arab Minoriry of Israel

パレスチナ/イスラエルの知識人による論文集。タイトル通り「6分の1のイスラエル人」(当時)であるイスラエルのアラブ人とユダヤ人との共存とその問題に関係した文章が掲載されている。作家、ジャーナリスト、教育者としてイスラエル […]

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For Our Freedom and Yours : the Jewish Labour Bund in Poland, 1939-1949

第二次世界大戦開始から戦後の1949年(=ポーランドで統一労働者党以外の政党活動が不可能となった時期)までのポーランドのブンドを扱った歴史書。ドイツ軍の侵攻、ゲットーの建設、ユダヤ人虐殺の情報の広まり、といった刻々と変化 […]

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The Arabs in Israel

イスラエル国籍を付与されてイスラエル領内で生活するパレスチナ人(48年アラブ/イスラエル・アラブ)について、歴史的背景、社会構成とその変容、政治活動や政治意識、メディアや文化状況などを概観した書。刊行当時では48年アラブ […]

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(離散の前:写真に納められたパレスチナ人の歴史、1876~1948年) قبل الشتات: التاريخ المصور للشعب الفلسطيني 1876-1948

撮影された写真を時代ごとに整理した資料集である。現代の視点から見れば、驚くほど変わっていないものとすっかり豹変してしまったものが入り交じっている印象を受ける。戦争や戦闘に関する写真も多いが、農村の風景やヤーファーの良港、 […]

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Nationalism and Its Alternatives in the International Arena: The Jewish Question at Paris, 1919

本論文は、第一次大戦後、パリ講和会議において大きな議論となったマイノリティ問題とこの議論の進展に貢献した欧米ユダヤ教徒諸代表団の外交を扱ったものである。 著者のLeveneは、このマイノリティ問題の議論においてなぜ欧米ユ […]

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アラブの解放

文学から歴史、政治声明、インタビュー、論考など、非常に幅広くパレスチナ問題を取り上げた書籍であり、「中東紛争」を「パレスチナ問題」として日本社会に提起した(冒頭の著者による「まえがき」に拠る)。 タウフィーク・ザイヤード […]

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世界のユダヤ人とその世界

ユダヤ人の民族性とユダヤ人問題を超歴史的なものと見なす視点を批判し、ユダヤ人が国際的な一体性を持つ民族として観念され、ユダヤ人問題が普遍的・本質主義的な意味づけをされるに至った歴史的状況を考察した論考。 本論考の前半部で […]

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Colonial Effects: The Making of National Identity in Jordan

本書は、「典型的な脱植民地化した国民国家」(p.1-2)としてのヨルダン・ハーシム王国における、ナショナルアイデンティティと国民文化の形成を主題としたものである。とりわけ、ベドウィンとともにパレスチナ系住民の包摂および排 […]

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Jordanians, Palestinians, and the Hashemite Kingdom in the Middle East Peace Process

著者はナーブルス出身のパレスチナ系ヨルダン人で、ヨルダンの閣僚を歴任し、フサイン国王のアドバイザーを務めた人物。 本書は、第一次世界大戦期から1990年代までのパレスチナ問題の展開とヨルダン政治のかかわりについて、ヨルダ […]

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Palestinian Refugees: Challenges of Repatriation and Development

2003年6月にカナダで開かれた、パレスチナ難民研究の現況の評価を目的とした会議の成果をふまえてまとめられた論文集。会議の参加者のうち、パレスチナ自治区やノルウェー外務省の職員、開発コンサルタントやイスラエル人研究者など […]

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宗教シオニズムの100年(全3巻)(מאה שנות ציונות דתית)

1903年のミズラヒ運動創設から100年目という節目に刊行された、宗教シオニズムに関するアンソロジー。宗教シオニズムのイデオロギー・神学・文化的な基礎と根源的問題を明らかにし、それによって宗教シオニズムの思想と活動に新た […]

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From Religious Zionism to Zionist Religion: The Roots of Gush Emunim

第三次中東戦争以降に誕生した、宗教右派ユダヤ人の入植運動グッシュ・エムニームに関する概説。 本論文の特徴は、グッシュ・エムニームの起源として、1950年代に設立された宗教シオニストの青年グループ「ガヘレット」に着目する点 […]

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Religious-Zionism: History and Ideology

宗教シオニズムの概説書。本書は、イスラエルのバール・イラン大学人文学部教授が執筆したヘブライ語文献の英訳版。 本著の特徴は、宗教シオニズムが19世紀あるいはそれ以前に始まったという見解を否定し、1902年のミズラヒ運動創 […]

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宗教学から見た近代ユダヤ人のアイデンティティ――近代国民国家と宗教の定義――

本論考は、ユダヤ教・ユダヤ史を近代主義の問題として捉えなおすという問題意識から編纂された論文集の一章。西欧近代において「宗教」「民族」などの新たな法律概念・政治概念がどのように「ユダヤ教(Judaism)」を規定し、現代 […]

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東方問題再考

パレスチナ問題とアラブ・イスラエル紛争の根本原因を、「東方」概念の歴史的展開を軸に世界史的視点から論じた論考。 本論考の特徴は、ヨーロッパとイスラム世界を相互に切り離された自己完結的な世界と捉える見方を批判し、十字軍、東 […]

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現代イスラエルの社会経済構造―パレスチナにおけるユダヤ人入植村の研究

著者の没後に編纂・刊行され、刊行直後から最近まで数多くの研究者によって高く評価されてきた名著。 本著の特徴は、地誌学とマルクス経済地理学を基盤とする地域構造論という社会科学の手法を用いて、パレスチナという地域そのものの史 […]

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Ethnocracy: Land, and the Politics of Identity Israel/Palestine

本著の特徴は、イスラエルとパレスチナを一つの構造分析の中に捉え、その地理・政治・文化・社会・経済的ダイナミクスを、「エスノクラシー(Ethnocracy)」という概念で総合的に分析する点にある。エスノクラシーとは、民主主 […]

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Israel, A Colonial-Settler State?

パレスチナへのシオニストの移民・入植と、その結果生まれたイスラエルを「植民地主義的な入植国家」として分析することを提唱した先駆的研究。 著者は、パレスチナでのイスラエル国家建設を「19 世紀と20 世紀におけるヨーロッパ […]

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Messianism, Zionism and Jewish Religious Radicalism (2nd Edition)

メシア主義思想におけるシオニズムの位置づけを巡る議論を体系的に整理した古典的名著。 著者は、シオニズムを巡る神学的議論はメシア主義すなわち贖いの性格や人間の役割を巡る議論と直結していると論じ、反シオニズムの論陣を張った正 […]

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For the Land and the Lord: Jewish Fundamentalism in Israel

1967年以降にイスラエルで興隆したとされるユダヤ教原理主義について考察した学術書。 特に著者は、1967年戦争と西岸地区・ガザ地区の占領によって、イスラエル国家が、民族的誇り・親密さ・献身を特徴とする国から共同体の運命 […]

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Why Secularism Fails? Secular Nationalism and Religious Revivalism in Israel

イスラエルの政治・社会・文化を理解する上で、世俗主義、宗教(ユダヤ教)、ナショナリズム(シオニズム)の関係を考察することは不可欠である。本論考は、世俗ナショナリズムとして始まったシオニズムが世俗主義には結実せず、逆に「世 […]

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Revisiting the UNGA Partition Resolution

国連総会決議181号、いわゆる国連パレスチナ分割決議案を拒絶したパレスチナ・アラブ側の正当性に言及した論文。著者はシオニストによってパレスチナ・アラブ側に課せられた1948年戦争の勃発とパレスチナ難民発生の責任に関し、分 […]

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Jewish Bialystok and Its Diaspora

ビアリストック(ポーランド語名:ビャウィストク)は、現在はベラルーシに近いポーランドの東端にある中都市。ロシア帝国時代の20世紀初頭は、工業都市として、ユダヤ人が多数派となっていたが、西への移民も多く輩出していた。20世 […]

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ハイファに戻って 太陽の男たち

パレスチナを代表する作家で、PFLPのスポークスマンを務めたカナファーニーの代表的著作。『太陽の男たち』は映画化もされた名作。絶版となった70年代当時の訳をそのまま再版した、味のある復刻版(錦田愛子)。  

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Refugees into Citizens: Palestinians and the End of the Arab-Israeli Conflict

在米ユダヤ人国際法学者によるパレスチナ難民問題の概説書。オスロ以降の中東和平プロセスを支持する立場から、第一部では現状と歴史過程の分析を、第二部では将来に向けた提言をまとめる。 第一部では、歴史の論点別に整理が行われ、人 […]

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蘇るパレスチナ:語りはじめた難民たちの証言

ムスリム、キリスト教徒、ユダヤ人の平和な関係が、シオニズムの急進化により壊され、「アラブ人とユダヤ人」という構図に書き換えられていく様子が描かれている。政治学的な視点を採用する研究が多いなかで、本書は人々の視点からパレス […]

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